2 回目の喜界島訪島

ソテツ巨木 – 喜界町一番を誇る南国の木

ソテツは、裸子植物ソテツ科の常緑低木。
「南国ムード」 を出すために、よく使われる素材だ。

そのソテツ。
喜界島には至るところに生息しているが、その中で最も大きなもの。
それが見られるというので、行ってみた。

緑茂る中に、佇む。

その場所に辿り着いて、まず最初に目に入るのが、案内看板。
「盆栽に適します。」 の言葉に、(ほほぅ) と思う。

早速、ソテツ巨木への道を上がる。
上がる、と言っても、看板の横に既に見えている。
全貌は見えないが、何やら巨大な木があるのが判る。

そして、見えたソテツ巨木がこれ。

写真では巧く伝わらないかもしれないが、本当に大きい。

ソテツの生育は、とても遅い。
これほどまでになるには、とても長い時間を要するだろうと思う。

ソテツのすごいところは、樹高 8m 以上にもなっても移植ができてしまうほど、強健な生命力を持っているということである。

喜界島のこのソテツ巨木が移植可能かどうかは判らないが、ソテツには、もの凄い力があるということだ。

ソテツに近づき、表面をみてみる。

ごつごつしているが、何となく温かみのある、不思議な感覚を得る。
このソテツはきっと、喜界島の歴史を長い間みてきているのだろう。

私の実家には昔、大きなケヤキの木があった。
本当に大きく、とてつもない存在感を放っていた。

秋には大量の葉を落とすため、皆で一生懸命に掃除をした。
その葉を使った焚き火で焼いたさつまいもの美味しかったこと。

夏には、緑豊かなその姿で、道行く人の心を和ませてくれた。

ソテツやケヤキに限らず、長い年月を生きた木々は、人の心を豊かにしてくれるように思う。
スタジオジブリ映画 『となりのトトロ』 でも、山の中に立つ大きな樹が、トトロの住処として大きな役割を果たしていた。

これからもこのソテツは、喜界島の人たちと生きていくことだろうと思う。
そして、そのように願う。